歯科用語辞典

「あ」行の歯科用語

圧排(あっぱい)

圧排(あっぱい)とは、歯の周りを精密に型取りできるようにする作業。歯と歯肉の間に細い糸を入れて型取りをし、より正確に型を取る。
綺麗で適合の良いかぶせ物を作るにはとても重要ですが、歯肉を強い力で排除するため、かなりの痛みを伴う場合もあります。しかし、十分な圧排をした上で製作した技工物と、圧排が不十分な状態で製作した技工物では、適合性に大きく差が出るため、型取りの際にはとても重要になります。
非常に手間のかかる処置のため、あまり一般的には行われていません。
しかしそのメリットは大きく、根元近くまで型取りができるため、精密なクラウン(歯のかぶせ物)が作成できます。

アーライン

アーラインとは、硬口蓋と軟口蓋との境界線の事をさします。
アーラインを見分けるには、「アー」音を続けて発音します。
そのとき硬口蓋の部分は動きませんが、軟口蓋の部分は震えるので、これを利用して判定します。
この震える部分と震えない部分との境界をアーラインとし、これを硬口蓋と軟口蓋との境界としています。
上顎の義歯床を置く際は、後縁はアーライン上にそろえるようにしていますが、硬口蓋と軟口蓋の境界部の粘膜には口蓋部乳頭の味蕾が存在し、義歯床によってこの部分が覆われると味覚障害を引き起こす場合があるので注意が必要です。

アイ・ティ・アイ インプラント

歯を失った部分を補う治療法として、ブリッジや入れ歯の被せ物で補う方法と、人工歯根(インプラント)を埋めみ人工の歯冠(義歯)を上から装着する治療法があります。インプラントは第2の永久歯と言われ、自分がインプラントをしていることを忘れるほどの使い心地が好評で、インプラント治療を行う方が年々増えています。
インプラントは保険で作った入れ歯のような装着時の違和感がなく、毎日取り外し洗浄する必要もありません。食事の際、保険で作ったプラスチック製の入れ歯ですと、噛むときの力で顎に負担がかかり、本来の20%~30%の力でしか噛むことができません。
ですがインプラントは自分の骨にしっかりと固定されるので、ご自身の歯に匹敵するほどの力で噛むことができます。さらに金属のバネを使用した部分入れ歯や、健康な歯を削って装着するブリッジに比べ、インプラントは健康な歯に負担をかけず、自分の歯と同じような感覚で使用できます。

アーテキュレーター

アーテキュレーター(咬合器) 歯の噛み合わせの再現装置で、歯列矯正等に使用する。

アンレー

アンレーとは、虫歯が進み削る部分が多い歯の4面を覆って修復する詰め物。

アンキローシス

アンキローシスとは歯根と顎の骨が癒着する状態の事。
臼歯に起こりやすい現象。

アルゴンレイザー

アルゴンレイザーとは、レーザーを使用したホワイトニング技術。
安全性も高く、眼科治療でも使用される。従来のレーザーとは異なり、痛みや歯や歯茎への負担が少ない事が特徴。

アルギン酸塩印象材

アルギン酸塩印象材(別名:アルジネート印象材)とは、印象の型取りの際に使用する歯科材料をいう。
粉末・水を練和し使用する。

アマルガム

アマルガムとは、歯を削った上に詰める金属。
銀、鈴、銅などの混合金で、水銀などの問題より現在使用は減少。

アパタイト

アパタイトとは鉱物の一種。リン酸カルシウム・フッ化カルシウムの混合物。
人間の歯は、事実上アパタイトで構成されている。

アバットメント

アバットメントとは、インプラント治療時、上部分に連結させる人工の支台。
材質はチタン製・セラミックス製のアバットメントがある。
形状はクラウン・ブリッジ等、構造に合わせ形を選択する。

アネステジー

アネステジーとは、麻酔を指す。

アップライト

アップライトとは、傾いている臼歯を正常な状態に治す事。

アタッチメント

アタッチメントとは、金属床義歯に使用する固定装置、種類も多くある。
顎や歯の状態・状況により商品も異なる。

ア充

アマルガム充填のこと。
アマルガムとは歯科修復材料のことで、1980年代まではごく一般的に使用されており、
成分に水銀を含み、それが溶け出すということから問題視され、現在では使用する歯科医院は減少しアマルガムが見つかると他の材料で再治療をすることを勧める場合も多い。