「は」行の歯科用語
抜髄とは、う蝕、外傷等によって生じた不可逆的な全部性歯髓炎に陥った場合に行われる、歯牙内部に存在する歯髄を取り去る行為のこと。 歯髄の感染や炎症の波及の予防を目的とする。
抜糸とは、縫合した後、縫合糸を取り除く処置の事。 一般的では「ばっし」と読みますが、歯科では「ばついと」と呼ばれます。これは抜歯と混同するのを防ぐ為の歯科専用の読み方です。
歯科においてのバキュームとは、口腔内にたまった唾液・歯・治療の時に使用した金属カスを吸引する医療器具の事。 口腔内バキュームという医療器具が普及。
バイトとは、歯の高低の事。 バイトが関係する。一般的なものではオープンバイト、オーバーバイトなどがある。
バイオロジカルウィズとは、歯の付け根と歯肉とのバランスの事。 近年海外ではバイオロジカルウィズの概念が提唱されている。これは顎骨レベルを積極的に保存する事が長期的にみて良い結果に繋がるという思考です。
バイオメタルとは、有害金属を含まない金・白金をベースにされた歯科金属の事。 従来のものは歯肉を黒ずませる、身体の不調の原因になっており、それらを解消する為バイオメタルは開発された。金属アレルギーの心配もない事と、身体に悪影響を与える要素を含まない。
バイオフィルムとは細菌研究の分野から生まれた言葉で、固いものの表面に細菌が層をなして蓄積し、ぬめりを伴う。 口内に付着したバイオフィルムはブラッシングでは全て取り除く事が出来ません。歯ブラシでは磨く事にできない部位に付着している事もある。 確実に除去する為には歯科で歯のクリーニングを受ける等医師に相談してみましょう。
バイオセラミックスとは、人工の骨、歯根などに使用されるセラミックスの事。異物反応がなく非常に丈夫で加工しやすいのが特徴。 100パーセント純正のセラミックスでかつ、現在の歯科が扱う素材の中で最も自然歯に近いと言われています。 金属アレルギーや環境ホルモンに関する問題が起こる可能性も少ない。
反対咬合(受け口)とは、上顎の歯よりも下顎の歯が外側に出ている状態の事。 理想的なかみ合わせは上の歯が下の歯よりも僅かに外側にある状態。遺伝的な要因のほか、舌を出す癖などが原因となり反対咬合が起こる場合ある。 生える角度、下顎が長く突き出し起こる場合とがある。
斑状歯(慢性歯牙フッ素中毒症)とは、長期にフッ素を過剰に摂取した場合に、歯冠部の白濁など症状があらわれる発育不全症。 症状:表面に斑状のシミ・黄色・褐色のシミがみられる。 永久歯が生えてから14歳前後までに現れます。
破折線とは外傷など、歯に強い負担がかかる際に、割れるなどのトラブルが起こり、その際に歯に入るヒビの事。 破折線によるトラブルの代表格は歯根破折など。 歯根破折とは歯根部分が外傷などによって傷つき線が入る事。
白板症(別名:ロイコプラキア)とは、舌に白いカビのようなモノができる病気。 白板症の原因:喫煙・ブラッシングによる過度な擦過刺激・不良補綴物・充填物・う蝕などがあげられる。
歯ぎしりとは上顎と下顎の歯を左右にギリギリと擦り動かす事で軋音が発生。 睡眠中に歯軋りをする事が多くみられる、睡眠の妨げや歯や顎の関節にダメージを与える。 磨耗した歯が割れる、折れる、などのトラブルが発生・知覚過敏の原因にも。
歯型とは、歯で噛んだ後に残る形の事。 歯科においての歯型は治療に大きな役割を持つ。粘土状の素材を使用し歯型をとります。素材は寒天とアルジネートの混合物。正確に歯型がとれる事から現在でも歯科医院で使われています。
ハイブリットセラミックスとは、セラミックスと硬度プラスチックを混合させたセラミックス素材でコストを抑え審美性を高めた素材。 純正セラミックスと比較して自然感という点では若干劣るが、性能共に高く奥歯のような目立たない歯であればハイブリットセラミックスでも十分満足いく審美性が得られる。
ハイドロキシアパタイトとは、歯・骨を構成している歯の主な構成成分でカルシウム(Ca)とリン(P)からなる結晶体のこと。結晶が安定して大きいほど硬く、う蝕などに対して抵抗性が強い。 ハイドロキシアパタイトの組成Ca10(PO4)6(OH)2となり、結晶表面に位置しているアルカリ基(OH-)がフッ素(F)と置換した「フルオロアパタイト Ca10(PO4)6F2」は、ハイドロキシアパタイトより結晶性が高く、う蝕にも抵抗性が高い。 ハイドロキシアパタイトは歯と同様の硬さであるので、ハイドロキシアパタイトが含まれている歯磨き粉は、歯磨きをする時に歯の表面を傷つける危険性が低く、歯に優しい歯磨き粉である。
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