歯科用語辞典

「こ」行の歯科用語

コア

コアとは、歯質が多く失われた歯の補強とクラウンの土台となるもの。 メタルコア、レジンコア、ポストコアなどの種類があります。

コイルスプリング

コイルスプリングとは、歯列矯正の際に使用される矯正装置の一つです。 歯の隙間を空ける為に使用し、オープンコイル・スプリング等の装置があり、使用されています。

口角炎

口角炎とは、皮膚、そして粘膜に溝、びらん、潰瘍が生じ、それが慢性的になる事。 原因は二次感染と考えられ、口角部の皮膚が唾液により浸軟。 ただ、口角炎の発症には多くの原因があると考えられており、それぞれが係わり合い、症状が現れます。 局所的な原因は上下顎間距離の低下・唾液分泌量の過多が挙げられる。

口蓋

口蓋とは脊椎動物の口腔と鼻腔を分離している口腔壁の事。 構造上、一次口蓋、二次口蓋とわけられ前方にある硬い部分を硬口蓋、その後方にある柔らかい部分が軟口蓋と呼び。 口腔内の上歯槽部から口蓋垂を含み口蓋口頭弓までの部分をいう。 口蓋は言葉を発する上で非常に重要な器官と考えられ、また西洋では味覚をつかさどる場所は舌ではなく硬口蓋だという考えもある。

口蓋裂

口蓋裂とは、子供が生まれるまでの間に口蓋突起が完成形までいたらなかった状態の事。 胎児初期は鼻腔も口腔も存在していない、約9週目あたりから左右の口蓋突起がのび、口蓋がやっと作られます。 この事より誰もが口蓋裂を患う可能性がある。一般的に遺伝によって異なるという考えられている傾向もあるが、誤りです。原因は未だ解明されていない。

口腔癌

口腔癌とは、口腔内にできる癌の事。舌にできる舌癌、舌と歯茎の間にできる口腔底癌、歯茎にできる歯肉癌、頬の内側の粘膜にできる頬粘膜癌、 口内上顎部分にできる硬口蓋癌などがあり、最も発症しやすいのは舌癌です。 口腔癌は珍しい癌で、癌発症率は1~2パーセント程度です

口腔外科

口腔外科(歯科口腔外科)とはう蝕、歯周病を除いた顎口腔内の外科処置を中心に、疾病全般の治療を行う診療科の事。 外科と言われていますが、内科的処置・ストレス障害・骨折や腫瘍など通常の外科診療の他、奇形も担当し、原則診療領域は定められているが、口腔内全般の疾病を受け持つ。

咬合採得

咬合採得とは、かみ合わせを取得する事。 咬合床はプラスチックの床である基礎床の上に噛み合わせを採るためのロウが土手上に盛られて、熱で軟らかくしたロウの上で噛み合わせを採る。 この方法を使い人工の歯を並べる位置が三次元的に採得する事ができる。 採得された咬合床は顎の動きを再現する装置で、ロウにそって人工歯が並べられ、これを人工歯排列と呼ぶ。

咬合性外傷

咬合性外傷とは重度の虫歯や抜けた歯、詰め物が合わないまま長期放置し、噛み合わせのバランスが崩れたままの状態が続いた場合に起こる病気。 特定の歯に必要以上の咬合圧がかかる事になり、歯を支える歯周組織がダメージを受ける。 慢性的な歯痛、歯が抜ける可能性もある。

咬合調整

咬合調整とはかみ合わせのバランスが崩れたときに、特定の歯に負荷がかかり、歯を支える歯周組織にダメージがでた場合、歯を少量削り、噛み合わせを調整する方法。 不正咬合が見られる場合は調整が必要。

硬質レジン

硬質レジン(焼付レジン)とは、歯冠用材料として使用されている高密度の架橋構造を持つレジンの事。 硬質レジンにはポリメチルメタクリレート、メタクリロキシポリエトキシフェニルが使用。これらは沸点が高いため、色調や形態を整えやすい。

口唇ヘルペス

口唇ヘルペスとは、赤い水ぶくれの様な発疹の事で、疲れやストレスがたまって体の抵抗力が低下している時にに唇の周りにできる。 口唇、口の周りなど比較的広範囲に水疱ができ、発熱やリンパ節の腫れが見られる。重い症状があらわれますが、再発するにしたがい軽症になっていきます。

口唇裂

口唇裂とは、唇に披裂が生じた際に生まれる病気の事。 口唇裂は生まれてくるまでに口唇部分の披裂が消えなかった場合の状態を指す。胎児のときは誰もが口唇裂同様の状態であったと考える事ができ、全ての人が口唇裂になる可能性があると言える。

口内炎

口内炎とは、口の中や舌の粘膜に起こった炎症を総称した病気の事。 口内炎は見た目により3つに区分され、カタル性口内炎、アフタ性口内炎、潰瘍性口内円に分類。また、痛みの症状により有痛性口内炎、無痛性口内円の2種に分類される。 一般的な口内炎はアフタ性口内炎です。口内粘膜に小さな灰白色斑が出来る事よりそう呼ばれている。 重度のものは非常に強い痛みがあり、摂食不能、口臭を伴う事もある。

咬耗

咬耗とは、歯と歯が繰り返し接触する事、またブラッシングなどでエナメル質・象牙質の一部が消耗する事。 咬合機能、通常の咬合によって起こる咬耗を生理的咬耗、そしてその他の要素によって消耗する事を病的咬耗と分類する。 ひどく咬耗が起こる原因は歯軋り、歯をくいしばる事が多い、合の不正、歯の石灰化が挙げられます。

骨隆起

骨隆起(外骨症)とは、骨の表面から外側に向かって骨が増殖したもの。上顎の口蓋、下顎の内側に出来る事が多く、触ると硬く骨ばっているのが特徴。 遺伝、外傷、噛み合わせ、様々な原因が考えられるが、未だ確定されてはいない。 骨が部分的に過剰に作られるものなので、支障がなければ取り除くまではいかないが、治療の障害となる場合は取り除く必要がある。

根管充填

根管充填とは、根管治療が終了後、歯の根の中に細菌などが入り込まないように詰め物を入れる治療の事。略語:根充。 ゴムの一種であるガッタパーチャを使用し処置しますが、歯科医によって水酸化カルシウム等の薬を補助的に使う事もあります。 根管治療は根管内を消毒し、無菌化する事により根管内での感染を防ぐ事が目的。

根管治療

根管治療とは根管内部を綺麗に清掃し消毒する治療の事を総称して呼び、死んでしまった歯髄や感染、汚染された象牙質部分を綺麗にします。 虫歯が歯髄に達した時、歯髄は機能を失い、抜歯等の前の治療法となります。 また、虫歯により、強い痛みを感じても、歯管内を綺麗にし神経を取ることにより、驚かされるくらい痛みが減少します また、その後の処置が大切になってきます。

根尖切除術

根尖切除術とは、腫瘍などを取り除く為に行われる外科的歯科治療方法の一つで、 歯肉の一部を切開し膿を取り除きます。 例えば根管治療後、歯根の先端部分にある空洞に膿が残っていると、ここから膿が広がってしまいます。 その膿の広がりを防止する為に根尖切除術を用いられます。この方法により、膿の感染を防ぎ、除去部分に新たに骨が成長し再び健康な状態へと導かせます。

コンポジットレジン修復法

コンポジットレジン修復法とは、歯牙が欠損し、修復の際に使用します。歯冠の色に似たコンポジットレジンで欠損部分を補う有機複合材料です。 大きく二つに分け、光重合型と科学重合型があり、化学重合型はユニバーサル、キャタリストの2つの混合により重合反応が始まり、光重合型は光照射器から光線を受ける事により反応が起こる。

コーヌスクローネ

コーヌスクローネとは、義歯を維持する方法で、骨植の良好な歯を削り、それに内冠を被せた上に義歯に外冠をつけ、内外冠の摩擦抵抗を生じさせ維持する手法。 健全な歯にクラスプを掛けた部分入れ歯を作成し装着するのが一般的治療方法でありますが、クラスプの違和感を覚える、また時間が経過するにつれクラスプが開き維持が悪くなると言う問題点が上げられ、 それらを補う為コーヌスクローネ義歯は作られ、維持力の向上により、長期間使用が可能となった。

合着

合着とは、最終的に歯冠修復物を取り付ける処置で、歯冠を接着剤でつける手法。 また、仮につけておく事を仮着と言う。